2016年4月22日金曜日

川本真琴を聴いてみた

川本真琴の売れていた時代、僕は音楽から離れていた時期だったので、代表的なヒット曲はほとんど聴いたことがなかった。なので、最近のあの話題についてもさほど興味なかったのだが、先日友達から
「川本真琴ってすごくいいよ」
と言われ、試しにYoutubeで聴いてみたら、これが大当たりだった。
で、驚いたのは、表舞台から姿を消して以後の作品がびっくりするほど良かった事。
特に「アイラブユー」というほのぼのタッチの曲が不思議なほど心に残ったので、2010年に実に9年ぶりに発売されたというサードアルバム
「音楽の世界へようこそ」
を購入してみた。

常々、理想のアルバムは「トータルなイメージを持ちながら1曲1曲はバラエティーに富んだもの」と思っていたのだが、これはまさにその通りのアルバムで、僕にとっての理想のアルバムに近いものだった。

「アイラブユー」以外にも、サイケ風味の「夜の生態系」、はっぴいえんどの「かくれんぼ」を思わせる枯れた世界「石の生活」、アコースティックで懐かしい感じの「ウグイスー」、レゲエしてる「へんね」、ふわっとした猫ソング「ポンタゴ」などなど、そこには様々な音楽がつまっているが、全体としては田舎の自然に囲まれた生活みたいな統一感があって、これぞ真のトータルアルバムと言ってもいいと思う。

いろいろ調べたところ,
売上が落ちてきた頃にインディーズに移り、以後も地道に活動を続けているらしいが、それが正解だったように思える。
「一度売れた人は二度売れる必要はない」
というのが僕の持論だが、一度名声を手に入れたら、後は何の拘束もなく自由に音楽をやっていくのがミュージシャンの理想なんじゃないかと思う。

引き続き時間を逆にたどり、セカンド・アルバム「gobbledygook」も聴いてみたが、こちらはすごいサイケ!アルバムだ。インド音楽の要素をとりいれた「キャラメル」、フルート入りの幻想的な「月の缶」、そしてお気に入りは「ドライブしようよ」。ビートルズみたいなストリングスがすばらしい。 I Am the Walrusか?という感じ。とにかくサイケ!しまくっている。

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